| 五行説とはこの世のすべての物質を五つのエレメント(要素)に分けるという考え方です。五つのエレメントは 木 火 土 金 水 の五つで、また、この五つのエレメントの相生、相克関係で説明できるという考え方です。 木: 樹木の事で方角では東、季節では春が該当します。春は物が発生する時期なので、物の発生は木に属します。 火: 火炎の事で、方角では南、季節では夏が該当します。夏は物が盛んになる時期なので、物の成長は火に属します。 土: 土砂や年度の事で、方角では中央、季節では土用が該当します。土用は物が変化する時期なので、物の変化は土用に属します。ここで、土用は夏の次に来る事になっていますが、四季では四行になってしまうので土用を追加したようですが、実は土用はすべての季節にあって、立夏の前18日間を春の土用、立秋の前18日間を夏の土用、立冬の前18日間を秋の土用、立春の前18日間を冬の土用と言います。土用は土の気が働く時期にあたりますが、最も土の気が働かなければならないのは夏の土用です。土用の丑の日というのがありますが、その土用は夏の土用の事で、土の気を養うために栄養が特に必要だから、鰻をたべましょうというふうに鰻屋さんが考えたんでしょうね。 金: 金属の事で、方角では西、季節では秋が該当します。秋は物が収斂(しゅうれん)する時期なので、物の実りは金に属します。 水: 液体の事で、方角では北、季節では冬が該当します。冬は物が隠れる時期なので、物が隠れた状態は水に属します。 五行の五つのエレメントは上記のように考えて分類されます。詳しい分類は五行の色体表を参照して下さい。 さて、すべての物質はこれらの五つのエレメントの相生、相克関係で説明できるという事ですが、その関係について説明したのが下記です。 1.五行の相生関係 相生関係は母子関係とも言われます。木は火を生み、火は土を生み、土は金を生み、金は水を生み、水は木を生むという関係です。つまり樹木は燃えると火になり、火が燃え尽きると灰(土)になり、土の中には金鉱があり、金鉱に熱を加えると液状(水)になり、水は樹木を養うという関係が成り立っているというものです。 2.五行の相克関係 相克とは相手を抑制する、困らせる、相手から何かを取り上げるという意味で、木は土を克し、土は水を克し、水は火を克し、火は金を克し、金は木を克すという関係です。つまり、樹木は土の栄養を吸い取り、土は水を塞き止める、水は火を消し、火は金属を溶かし、金属は樹木を切るという関係が成り立っているという事になります。 上記の関係は正常な関係で、この関係がスムーズに行なわれていると良いのですが、五つのエレメントの内、ひとつでも気が多すぎたり、少なすぎたりすると、この正常な関係は崩れ、病的な関係(相乗、相侮関係)などに陥ってしまい、人は病気になります。 1.相乗関係 相剋関係での克されるものが強すぎて制御できなくなる状態です。このとき、強いものがひとつおいた先を剋しすぎて虚弱にさせてしまいます。例えば土の栄養が旺盛になり過ぎて、樹木は土からたくさん栄養を奪おうとし、樹木が生長していきます。その結果、水が多く必要となり、水が足りなくなってしまうといった関係です。 2.相侮関係 相克関係の逆の現象の事です。ひとつおいた先のものから侮られる状態で、例えば樹木は土から栄養を奪いますが、土から栄養を奪えない、つまり土の方が強い状態になっているという事です。 |