治療コンセプト
国策により医療とは現代西洋医学であると位置づけられていますが、現実には西洋医学では対応できない症状に苦しむ方々が大勢います。
病気はある特定の細菌、ウィルスあるいは何らかの物質が作用して症状を発症しているのですが、症状を訴えるのは身体全体であり、決して局所だけではありません。
また、現代社会は非常に多様化、複雑化し、さまざまな要因が重なり合って身体の不調として出現しています。
そのような中で病気という概念では対処できないことが多くなっています。またアレルギー症状などは同じような環境であっても発症しない方もいれば、そうでない方もいます。
つまり、原因物質だけで病気になっているという訳ではないのです。
身体は全身でひとつの個体であり、切り分けて考えるものではありません。ですから、当院ではあくまで全身を診て、病気を診るのではなく、患者さんを病人として診ることを行います。
体型、生活スタイル、性格、家族歴、精神状態など身体に及ぼすあらゆる条件からその人に合った治療と生活指導を行い心身のバランスを整えることにより、全身の体調を改善していきます。
そして、バランスを崩さない身体を構築することにより、大病を患わない健康的な身体と生活スタイルを提唱することにより、
現在、問題となっている医療費高騰の抑制に繋がっていくことを期待しています。西洋医学でなければ対応できない疾患は西洋医学で、きちんと受診できるようにするためにも、
一人でも多くの方を健康に近づけることを主眼においております。
現代はストレス社会とも言われています。このような社会で生活する以上、すべての人がなんらかの変調を抱えていると思います。
つまり病人ということになります。ただ、症状が出ているかでていないか、または出やすいかでにくいかということだと考えます。
そして、症状が出ていない時、症状が軽い段階で心身のトータルバランスを整える事で大病を患わない免疫力や
自己治癒力が高い身体を作っていくことが大切だと思います。そういう意味では鍼灸、あんまは最適ではないでしょうか。
もちろん肩こりや腰痛、神経痛、自律神経や内分泌系の調整などその他多くの疾患にも効果が期待できますが、
醍醐味は疾病予防と健康増進つまり、病気にならない身体を作るということだと思います。
さて、このように書き進めてくると、鍼、灸、按摩は万能のように感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、
鍼、灸、按摩は万能ではありません。細菌感染などの感染症、悪性腫瘍、骨折など他にもたくさんありますが、
西洋医学でなければ手に負えない疾患も多くあります。ただし、手術後の縫合部の治癒や骨折箇所の治癒を早めたり、
悪性腫瘍の進行を遅らせたりする事は期待できます。
要するに東洋医学も西洋医学もどちらも長短があるということです。
患者さんが早く、医療費も少なく身体を元気な状態に戻せれば、その手段は関係ないのです。
最近は統合医療ということで、いろんな療法を取り入れた病院もまだ数は少ないですが増えてきています。
当院も統合医療の一担を担えればと思います。 |