症例1:(アトピー性皮膚炎)

N.Iさんの症例(19歳女性。明石市在住)

もともと、ひどいアトピー性皮膚炎があった訳ではないが、アレルギー体質であるため、
湿疹などは出やすい体質。生海老などにアレルギーがあり、喉がイガイガして腫れぼったくなるとのこと。

疲れや不規則な生活、脂っこい食生活などにより肘窩(肘関節の前面)が赤黒くただれて来院。

症: 脾虚胃虚熱証で治療。
治療内容: 本治法は太白(たいはく)、大陵(だいりょう)に1寸3部0番鍼で補方。
標治法: 腹部、背部は反応を診て同じく1寸3部0番鍼で刺鍼。肘関節前面は1寸3部1番鍼で
瀉的に散鍼して治療終了。皮膚の赤みは薄れて、かゆみも収まっているとのこと。


◆2回目(07年4月25日)

前回の肘関節の症状は翌日にはほとんど赤みも消失しており、翌々日には赤みは消失し、
かゆみもないとのこと。それ以来、症状も出ていないとのこと。
今回はケンタッキーフライドチキンの翌日にピザという食事内容が続き、
肩関節の後面が赤く爛れたような症状が出現。

証:脾虚胃虚熱証
本治法:太白、大陵の補方に加え、腹部に冷えがあること、下腹部に圧痛があり、
便秘気味ということで、合谷(ごうこく)、上巨虚(じょうこきょ)、下巨虚(げこきょ)などにも1寸3部0番鍼で刺鍼。
標治法: 腹部、背部は反応を見て刺鍼し、肩関節後面に瀉的散鍼。
使用した経血(ツボ))は肺兪、脾兪、三焦兪、腎兪など。

この日は皮膚科も受信しており、錠剤のかゆみ止めと、マイザー軟膏(ステロイド系軟膏)を処方されていたが、
治療後、皮膚の赤みとかゆみは軽減していたので、軟膏は様子を見て、どうしてもかゆみが強くなってきたり、
我慢できなければ使用するようにしてはとアドバイスした。

  2回目の画像  2回目の画像
      


◆3回目(07年4月30日)

前回の治療後、皮膚の赤みもほとんど消失している。まだ皮膚のざらついた感じは残っている。
治療後、かゆみ止めは服薬したが、軟膏は翌日に一度だけ使用したとのこと。

証:脾虚胃虚熱証
本治法:太白、大陵に1寸3部0番鍼で補方。
腹部、背部は反応を診て1寸3部0番鍼で刺鍼。肩背部から肩関節後面に瀉的散鍼して治療終了。

皮膚の状態は少ししっとりして柔らかくなった感じ。特にかゆみも無い、皮膚の色も正常。

3回目の治療後の写真


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